Unit_AnalogInOut_FP0R_A42

FP0R-A42ユニットとの間で書き込みおよび読み出しを行うためのファンクションブロック。

このファンクションは、アナログユニットのアナログ出力チャンネルにデジタルデータを書き込み、アナログ入力チャンネルから変換後のデジタルデータを読み出します。アナログ値として変換、出力されるデジタル値はiOutChannel0およびiOutChannel1に指定します。アナログユニットからの変換後のデジタル値は、出力変数iInChannel0～iInChannel3にチャンネルごとに保存されます。

アナログ出力レンジと入力レンジもこのファンクションブロックで設定されます。

電圧または電流出力はディップスイッチを使用して設定する必要があります。

パラメータ

入力

iIOWordOffset (INT)

アナログユニットの装着位置に従って、WX/WYの先頭アドレスのオフセットを設定します。

CPUに直接接続されているアナログ増設ユニット(アダプタなし)の場合: ExpansionUnitToIOWordOffset_FP0を使用するか、以下の設定を行います。ユニット番号1は2 (WX2/WY2)、ユニット番号2は4 (WX4/WY4)、ユニット番号3は6 (WX6/WY6)。

アダプタを介してCPUに接続されているアナログ増設ユニットの場合：ExpansionUnitToIOWordOffset_FPX_FP0を使用するか、次のテーブルからオフセットを選択します。

アダプタに対するユニットの位置	CPUに対するアダプタの位置
アダプタに対するユニットの位置	第1ユニット	第2ユニット	第3ユニット	第4ユニット	第5ユニット	第6ユニット	第7ユニット	第8ユニット
第1ユニット	30	40	50	60	70	80	90	100
第2ユニット	32	42	52	62	72	82	92	102
第3ユニット	34	44	54	64	74	84	94	104

iOutChannel0、iOutChannel1 (INT)

アナログユニットによって変換、出力されるデジタル値を設定します。

値：

-10～+10V、-5～+5Vの場合: -8000～+8000
0～10V、0～5V、0～20mA、4～20mAの場合: 0～16000

iOutChannel0_Config、iOutChannel1_Config (INT)

アナログ出力チャンネルの電圧または電流範囲を設定します。

値：

0: -10～+10V、0～20mA
1: -5～+5V、4～20mA
2: 0～10V
3: 0～5V

iInChannel0_Config、iInChannel1_Config、iInChannel2_Config、iInChannel3_Config (INT)

アナログ入力チャンネルの電圧または電流範囲を設定します。

値：

0: -10～+10V
1: -5～+5V
2: 0～10V
3: 0～5V、0～20mA (配線方法による)

出力

bConfigIsDone (BOOL)

I/Oコンフィグレーションが完了し、ユニットの準備が完了するとTRUE

iInChannel0～iInChannel3 (INT)

アナログユニットで変換されたデジタルデータをチャンネルごとに返します。

値：

-10～+10V、-5～+5Vの場合: -8000～+8000
0～10V、0～5V、0～20mA、4～20mAの場合: 0～16000

ディップスイッチの設定

14ビットモードを使用するには、ディップスイッチ1と2をONにする必要があります。ディップスイッチ3はチャンネル0の電圧または電流出力を設定するために使用されます。ディップスイッチ4はチャンネル1の電圧または電流出力を設定するために使用されます。ディップスイッチ5は平均化のオン/オフを切り替えるために使用されます。

ディップスイッチの設定は、電源をOFFからONにすると有効になります。

電圧または電流出力:

	チャンネル0		チャンネル1
	電圧出力	電流出力	電圧出力	電流出力

入力の平均化：

平均化なし: 変換データは、各チャンネルの、各A/D変換ごとに、指定された入力接点エリアにセットされます。

平均処理あり: 各チャンネルの、各A/D変換ごとに、最新の10回のデータのうち、最大値と最小値を除き、残りの8回のデータを平均して結果が決定されます。

	平均化なし	平均処理あり

入力配線

この例は、入力チャンネル0と1、および出力チャンネル0の配線を示しています。

電圧入力	電流入力
IN/VとIN/COM端子間に入力機器を接続します。	IN/VとIN/I端子を接続します。ブリッジとIN/COM端子間に入力機器を接続します。

出力配線

電圧出力	電流出力
OUT/VとOUT/COM端子間に出力機器を接続します。	OUT/IとOUT/COM端子間に出力機器を接続します。

変換特性

-10V～+10V DC入力または出力		-5V～+5V DC入力または出力		0V～5V DC入力または出力
デジタル値(INT)	アナログ値	デジタル値(INT)	アナログ値	デジタル値(INT)	アナログ値
-8000	-10V	-8000	-5V	0	0.0V
-4000	-5V	-4000	-2.5V	4000	1.25V
0	0V	0	0V	8000	2.5V
+4000	+5V	+4000	+2.5V	12000	3.75V
+8000	+10V	+8000	+5V	16000	5.0V

0V～10V DC入力または出力		0mA～20mA入力または出力		4mA～20mA出力
デジタル値(INT)	アナログ値	デジタル値(INT)	アナログ値	デジタル値(INT)	アナログ値
0	0.0V	0	0.0mA	0	4.0mA
4000	2.5V	3200	4.0mA	4000	8.0mA
8000	5.0V	6400	8.0mA	8000	12.0mA
12000	7.5V	9600	12.0mA	12000	16.0mA
16000	10.0V	12800	16.0mA	16000	20.0mA
		16000	20.0mA

ヒント

このコマンドの説明では、基本的なハードウェアのドキュメンテーションのみを提供します。技術的な内容の詳細については、マニュアルを参照してください。

FP0R アナログ入出力ユニットユーザーズマニュアル

例

POUヘッダ

POUヘッダには、このプログラムで使用するすべての入力変数と出力変数を宣言します。 POUヘッダは全プログラム言語で使用できます。

Inst_FP0R_A42(iIOWordOffset := 4,
	iOutChannel0 := iAnalogOut0,
	iOutChannel1 := iAnalogOut1,
	iOutChannel0_Config := 0,
	iOutChannel1_Config := 0,
	iInChannel0_Config := 0,
	iInChannel1_Config := 0,
	iInChannel2_Config := 0,
	iInChannel3_Config := 0,
	bConfigIsDone => bIO_Config_done,
	iInChannel0 => iAnalogIn0,
	iInChannel1 => iAnalogIn1,
	iInChannel2 => iAnalogIn2,
	iInChannel3 => iAnalogIn3);

LDボディ

ExpansionUnitNumberToIOWordOffset_FP0またはExpansionUnitNumberToIOWordOffset_FPX_FP0を使用して、CPUに接続されたアナログユニットのワードオフセットを計算します。

BODY
    WORKSPACE
        NETWORK_LIST_TYPE := NWTYPELD ;
    END_WORKSPACE
    NET_WORK
        NETWORK_TYPE := NWTYPELD ;
        NETWORK_LABEL :=  ;
        NETWORK_TITLE :=  ;
        NETWORK_HEIGHT := 12 ;
        NETWORK_BODY
B(B_COMMENT,,FP0R-A42,2,1,17,2,);
B(B_FB,Unit_AnalogInOut_FP0R_A42!,Inst_FP0R_A42,19,1,34,12,,?BiIOWordOffset?BiOutChannel0?BiOutChannel1?BiOutChannel0_Config?BiOutChannel1_Config?BiInChannel0_Config?BiInChannel1_Config?BiInChannel2_Config?BiInChannel3_Config?CbConfigIsDone?CiInChannel0?CiInChannel1?CiInChannel2?CiInChannel3);
B(B_VARIN,,4,17,2,19,4,);
B(B_VAROUT,,bIO_Config_done,34,2,36,4,);
B(B_VARIN,,iAnalogOut0,17,3,19,5,);
B(B_VAROUT,,iAnalogIn0,34,3,36,5,);
B(B_VARIN,,iAnalogOut1,17,4,19,6,);
B(B_VAROUT,,iAnalogIn1,34,4,36,6,);
B(B_VARIN,,0,17,5,19,7,);
B(B_VAROUT,,iAnalogIn2,34,5,36,7,);
B(B_VARIN,,0,17,6,19,8,);
B(B_VAROUT,,iAnalogIn3,34,6,36,8,);
B(B_VARIN,,0,17,7,19,9,);
B(B_VARIN,,0,17,8,19,10,);
B(B_VARIN,,0,17,9,19,11,);
B(B_VARIN,,0,17,10,19,12,);
L(1,0,1,12);
        END_NETWORK_BODY
    END_NET_WORK
END_BODY

STボディ

Inst_FP0R_A42(iIOWordOffset := 4,
	iOutChannel0 := iAnalogOut0,
	iOutChannel1 := iAnalogOut1,
	iOutChannel0_Config := 0,
	iOutChannel1_Config := 0,
	iInChannel0_Config := 0,
	iInChannel1_Config := 0,
	iInChannel2_Config := 0,
	iInChannel3_Config := 0,
	bConfigIsDone => bIO_Config_done,
	iInChannel0 => iAnalogIn0,
	iInChannel1 => iAnalogIn1,
	iInChannel2 => iAnalogIn2,
	iInChannel3 => iAnalogIn3);